アオのハコ アニメ最終回を語るには、まずここ!!【重要】
アオのハコのアニメ最終回を語るなら、
この雛と大喜の関係を避けて通ることはできません。
アニメ最終回でようやく動き出した恋の行方。
その前段として描かれたのが、第24話で迎えた
雛と大喜の“決着”の時間でした。
好きな人が他にいると知りながら告白した雛。
大喜が振り向いてくれるまで、返事はいらない。
そう覚悟していたはずなのに――
やっぱり「好き」という気持ちは、簡単には抑えられない。
王様ゲームでの“好きな人暴露”。
誰を言おうとしていたのか、聞かなくていいとわかっているのに、
それでも聞いてしまう雛の気持ち。
答えは千夏先輩だとわかりきっているのに、
二人きりで話していると、
ほぼゼロの可能性に、ほんの少し期待してしまう。
この感情、本当に苦しいけど、
雛推しとしては痛いほどわかってしまうんですよね。
そしてやっぱり、大喜は雛の期待に応えることができない。
そのたびに、無自覚に雛を傷つけてしまう。
だからこそ、ここで大喜はついに覚悟を決めます。
正直、この時の大喜はかっこよかった。
自分の気持ちに正直でいるために、
他の可能性をすべて切り捨てる覚悟。
保険を残さない選択。
なぜなら、それ以上雛を傷つけてしまうから。
そして、ついに切り出される
**「付き合えない」**という言葉。
好きだと伝えるつもりなんてなかったのに。
でも、あの関係性で、あの場所で、二人きりになったら――
気持ちを抑えきれないのも、無理はない。
それが引き金となって、大喜は雛に“返事”をします。
景色が遠くなっていく雛。
震える口元。
一度は「やだ!」と、まだ返事はいらないと食い下がるけれど、
大喜の答えは変わらない。
その人よりも、大喜との思い出の方がずっと多いのに。
同居への妬ましさ。
積み重ねてきた時間。
全部の感情が、涙と一緒に溢れ出していく。
叶わない恋の結末。
あまりにも苦しくて、あまりにも悲しい場面でした。
――でも、ここで終わりじゃない。
この出来事を経て、
大喜の中でも、はっきりと覚悟が決まる。
だからこそ、物語は最終回へと進んでいく。
アオのハコ アニメ最終回『それでも』
フラれたあとも、日常は続いていく。雛の失恋とゲーセンの時間
フラれてしまった合宿帰り。
憂さ晴らしに、あやめに連れられて行くゲーセン。
ここでのゲーセン初心者感むんむんの雛が、普通にかわいい…
でも楽しい空気は長く続かない。
あやめの元カレに絡まれた瞬間、
雛はあやめを守りながらも、自分の失恋と重ねて泣き出してしまう。
大喜の「付き合えない」という言葉が、
どれほど雛にダメージを与えていたのか。
あのシーンは、24話の感情をもう一度突きつけてくるようでした。
時間は残酷に進む。「体育館を爆破したい」気持ち
どれだけ傷ついても、
周りの時間は何事もなかったかのように進んでいく。
また同じ体育館で、
また同じように部活をしなきゃいけない。
「体育館を爆破したい。」
この雛の感情、めちゃくちゃわかります(笑)
振られた相手と、恋のライバルと、
同じ空間で過ごせと言われるのは、さすがに酷すぎる。
それでも雛は、
諦めるのか、想い続けるのか、
それとも別の形で関係を築いていくのか――
答えを出さないまま、期待と応援の余白を残してフェードアウトしていきます。
それでも、前に進む人たちがいる
雛だけじゃない。
最終回のタイトル通り、『それでも』
それぞれが、それぞれの一歩を踏み出していました。
針生先輩との試合『自分に打ち勝つという勝利』
兵藤(ひょうどう)には一度も勝てないまま引退されてしまう。
遊佐にも練習試合で敗北。
自信を失っていた針生先輩。
もしここで大喜にも負けたら、立ち直れなくなる。
そう思い、大喜との試合を避けていました。
それでも合宿最終日、
針生先輩は自分から大喜に試合を申し込む。
努力を惜しまず、密かに積み重ねてきた成果で、
見事に勝利。
その直後、自分が逃げていたこと、心の弱さを打ち明ける姿が印象的でした。
大喜に勝ったこと以上に、
自分自身に打ち勝った針生先輩。
ちゃんと勝利を掴み、自信を取り戻していく姿が、めちゃくちゃカッコよかったです。
大喜の行動に見える変化『覚悟を決めた男の顔』
雛をきっぱり振ったことで、
大喜自身の中でも覚悟が固まったのでしょう。
千夏先輩へのアプローチが、明らかに積極的になりました。
デートに誘った時の表情は、
完全に覚悟を決めた男の顔。
その後、千夏先輩のマイペースな返答に
あたふたする感じはいつも通りでしたが……(笑)
それでも、ここから一気に動きそうな予感がします。
匡とあやめ『静かに芽生える恋の気配』
雛と大喜のことでお節介を焼くあやめ。
それを冷静に見て、言葉をかける匡。
いわゆる“チーム外野”の二人ですが、
絡みが増え、お互いの言葉にハッとしたり、
頬を赤らめる場面も描かれ始めました。
大きくは動かないけれど、
確かにそこにある恋の気配。
この二人の今後も、かなり楽しみです。
『それでも』という言葉が残したもの
誰かにフラれても、
自信を失っても、
想いが届かなくても。
それでも、人は前に進む。
静かだけど、確かに動き出した最終回。
「アオのハコ」という作品らしい、
優しくて残酷で、それでも温かい締めくくりでした。

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