アオのハコ アニメ最終回まで見終えて・・・

アオのハコ

私は雛推しです。

だからこそ、涙が止まらなかった第24話「ジェットコースター」。
感情が追いつかないまま迎えた最終回・第25話「それでも」。
迷いながら、揺れながら、それでも前に進もうとした彼らの“選択”は、
静かだけど、ちゃんと心に刺さるものでした。

しかも――第2期制作決定。
余韻に浸る暇もなく、もう次の物語を待ってしまっている自分がいます。

今回は、24話から続くこの感情の波を抱えたまま、
雛推し目線も交えつつ、アニメ最終回の感想
ゆっくり、でも本音で綴っていきます。

アオのハコ アニメ最終回を語るには、まずここ!!【重要】

アオのハコのアニメ最終回を語るなら、
この雛と大喜の関係を避けて通ることはできません。

アニメ最終回でようやく動き出した恋の行方。
その前段として描かれたのが、第24話で迎えた
雛と大喜の“決着”の時間でした。

好きな人が他にいると知りながら告白した雛。
大喜が振り向いてくれるまで、返事はいらない。
そう覚悟していたはずなのに――
やっぱり「好き」という気持ちは、簡単には抑えられない。

王様ゲームでの“好きな人暴露”。
誰を言おうとしていたのか、聞かなくていいとわかっているのに、
それでも聞いてしまう雛の気持ち。
答えは千夏先輩だとわかりきっているのに、
二人きりで話していると、
ほぼゼロの可能性に、ほんの少し期待してしまう。

この感情、本当に苦しいけど、
雛推しとしては痛いほどわかってしまうんですよね。

そしてやっぱり、大喜は雛の期待に応えることができない。
そのたびに、無自覚に雛を傷つけてしまう。
だからこそ、ここで大喜はついに覚悟を決めます。

正直、この時の大喜はかっこよかった。
自分の気持ちに正直でいるために、
他の可能性をすべて切り捨てる覚悟。
保険を残さない選択。
なぜなら、それ以上雛を傷つけてしまうから。

そして、ついに切り出される
**「付き合えない」**という言葉。

好きだと伝えるつもりなんてなかったのに。
でも、あの関係性で、あの場所で、二人きりになったら――
気持ちを抑えきれないのも、無理はない。

それが引き金となって、大喜は雛に“返事”をします。

景色が遠くなっていく雛。
震える口元。
一度は「やだ!」と、まだ返事はいらないと食い下がるけれど、
大喜の答えは変わらない。

その人よりも、大喜との思い出の方がずっと多いのに。
同居への妬ましさ。
積み重ねてきた時間。
全部の感情が、涙と一緒に溢れ出していく。

叶わない恋の結末。
あまりにも苦しくて、あまりにも悲しい場面でした。

――でも、ここで終わりじゃない。

この出来事を経て、
大喜の中でも、はっきりと覚悟が決まる。
だからこそ、物語は最終回へと進んでいく。

アオのハコ アニメ最終回『それでも』

フラれたあとも、日常は続いていく。雛の失恋とゲーセンの時間

フラれてしまった合宿帰り。
憂さ晴らしに、あやめに連れられて行くゲーセン。
ここでのゲーセン初心者感むんむんの雛が、普通にかわいい…

でも楽しい空気は長く続かない。
あやめの元カレに絡まれた瞬間、
雛はあやめを守りながらも、自分の失恋と重ねて泣き出してしまう。

大喜の「付き合えない」という言葉が、
どれほど雛にダメージを与えていたのか。
あのシーンは、24話の感情をもう一度突きつけてくるようでした。


時間は残酷に進む。「体育館を爆破したい」気持ち

どれだけ傷ついても、
周りの時間は何事もなかったかのように進んでいく。

また同じ体育館で、
また同じように部活をしなきゃいけない。

「体育館を爆破したい。」

この雛の感情、めちゃくちゃわかります(笑)
振られた相手と、恋のライバルと、
同じ空間で過ごせと言われるのは、さすがに酷すぎる。

それでも雛は、
諦めるのか、想い続けるのか、
それとも別の形で関係を築いていくのか――
答えを出さないまま、期待と応援の余白を残してフェードアウトしていきます。

それでも、前に進む人たちがいる

雛だけじゃない。
最終回のタイトル通り、『それでも』
それぞれが、それぞれの一歩を踏み出していました。


針生先輩との試合『自分に打ち勝つという勝利』

兵藤(ひょうどう)には一度も勝てないまま引退されてしまう。
遊佐にも練習試合で敗北。
自信を失っていた針生先輩。

もしここで大喜にも負けたら、立ち直れなくなる。
そう思い、大喜との試合を避けていました。

それでも合宿最終日、
針生先輩は自分から大喜に試合を申し込む。

努力を惜しまず、密かに積み重ねてきた成果で、
見事に勝利。
その直後、自分が逃げていたこと、心の弱さを打ち明ける姿が印象的でした。

大喜に勝ったこと以上に、
自分自身に打ち勝った針生先輩。
ちゃんと勝利を掴み、自信を取り戻していく姿が、めちゃくちゃカッコよかったです。


大喜の行動に見える変化『覚悟を決めた男の顔』

雛をきっぱり振ったことで、
大喜自身の中でも覚悟が固まったのでしょう。

千夏先輩へのアプローチが、明らかに積極的になりました。
デートに誘った時の表情は、
完全に覚悟を決めた男の顔。

その後、千夏先輩のマイペースな返答に
あたふたする感じはいつも通りでしたが……(笑)
それでも、ここから一気に動きそうな予感がします。


匡とあやめ『静かに芽生える恋の気配』

雛と大喜のことでお節介を焼くあやめ。
それを冷静に見て、言葉をかける匡。

いわゆる“チーム外野”の二人ですが、
絡みが増え、お互いの言葉にハッとしたり、
頬を赤らめる場面も描かれ始めました。

大きくは動かないけれど、
確かにそこにある恋の気配。
この二人の今後も、かなり楽しみです。


『それでも』という言葉が残したもの

誰かにフラれても、
自信を失っても、
想いが届かなくても。

それでも、人は前に進む。

静かだけど、確かに動き出した最終回。
「アオのハコ」という作品らしい、
優しくて残酷で、それでも温かい締めくくりでした。

アオのハコ アニメ最終回を見終えて、最初の驚き

ジャンプだったことへの驚きと、今ならわかる納得感

「アオのハコ」って――
こんなにも静かで、こんなにも胸が苦しくなる恋愛作品だったんだな、と改めて思いました。

アニメから入った私にとって、この作品が週刊少年ジャンプ連載だと知った時の驚きはかなり大きかったです。
あまりにも繊細で、あまりにもピュアで、
どこか“声をひそめるように進んでいく恋”の物語だったから。

でも最終回まで見終えた今なら、はっきりわかります。
超ピュアな恋心、すれ違う想い、なかなか踏み出せない一歩。
その全部が、部活という舞台の上で積み重なり、
仲間との関係や自分自身との葛藤を通して、少しずつ前へ進んでいく。

派手な逆転劇はない。
でも、毎日を積み重ねる努力があって、
誰かの存在に背中を押される友情があって、
その先に“勝ち負け以上の答え”を見つけようとする姿がある。

恋と部活が同時に走り続けるこの物語は、
確かに静かだけど、間違いなく
「友情・努力・勝利」を自分のやり方で描いたジャンプ作品でした。

最初は驚いて、
最後には「なるほど、ジャンプだ」と思わせてくれる。
そんな納得感が、アニメ最終回を見終えたあと、静かに胸に残っています。

早くアニメ第2期が見たい・・・

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