町の定食屋のせがれ『幸平創真』と、美食界のトップを走り続ける薙切家のお嬢様『薙切えりな』。この相反する二人が、ありとあらゆる遠月学園の問題に巻き込まれながら、いがみ合い、惹かれあっていく…
料理にしか熱を注いでこなかった2人の青春物語と、その結末をTVシリーズの場面とともに紹介していきます!!
幸平創真と薙切えりなは結婚するの?
最初にお伝えします・・・しません。(笑)
おそらく「いつか結婚するだろう」と誰もが思うほど、深い絆で結ばれている2人ですが、作品の中では明確に描かれていません。
けれど、だからこそ“想像の余地”が残されているのが、この作品の魅力でもあります。
創真とえりなの物語は、出会いからずっと刺激的で、時にぶつかり、時に支え合いながら、少しずつ心を通わせていく過程そのものが見どころです。
ライバルとして、仲間として、そして一人の料理人として認め合っていく姿は、青春そのもの。
“恋愛未満・相棒以上”という絶妙な距離感が、見ていてとても心地よいんですよね。
何よりこの2人の関係には、“ドロドロさ”や“依存”が一切ない。
互いを高め合い、夢を共有し、まっすぐ前を向く姿が本当に清々しい。
創真の自由な発想と、えりなの誇り高い完璧主義——相反する2人が出会ったからこそ、生まれた化学反応が「食戟のソーマ」という物語の真髄だと思います。
幸平創真と薙切えりなのプロフィールと性格・声優
幸平創真のプロフィールと性格・声優
◇誕生日:11月6日
◇身長:173cm
◇血液型:B型
◇得意料理:大衆料理(創作)
◇初めて包丁を握った年:3歳
◇”悪”趣味:ゲテモノ料理を人に食べさせる
◇決めゼリフ:『おあがりよ』、『お粗末』
◇CV:松岡禎丞(まつおかよしつぐ)
【松岡禎丞が演じる、他のキャラクター】
・嘴平伊之助(鬼滅の刃) ・キリト(ソードアート・オンライン)
・ぺテルギウス・ロマネコンティ(Re:ゼロから始める異世界生活) etc…
〜性格〜
マイペースで料理に対する情熱と自信は人一倍!
料理は発想力と経験が重要と考えていて、高級さを重要視する遠月学園の風潮には真っ向から対立している。
薙切えりなのプロフィールと性格・声優
◇誕生日:3月23日
◇身長:162cm
◇血液型:AB型
◇得意料理:オールジャンル
◇スリーサイズ:B82 , W58 , H83
◇好きなもの:トランプ , 少女漫画
◇CV:種田梨沙 → 金元寿子(OVA2以降)
【声優が変わった理由】
種田梨沙さんは、2016年9月から体調不良で休養を取ることになりました。原因は喉の病気だと発表されています。その後、療養から復帰したばかりで”長期にわたるテレビシリーズ”であることも考慮し変更となった、と言われています。
〜性格〜
誰に対しても高飛車で、常に他者の料理を見下している。
一方で、私生活や恋愛など料理以外の常識はあまりなく、ウブな一面も…
幸平創真と薙切えりなのその後 – 二人の出会い
2人の出会いは、遠月学園の編入試験。
実家の定食屋「ゆきひら」で日々修行を積んでいた幸平創真は、美食界の名門・遠月学園に挑戦することになる。
その試験の審査員として現れたのが、“神の舌”を持つ天才・薙切えりなだった。
えりなが出したお題は「卵料理」。
創真はそれを受けて、なんと“卵ふりかけご飯”という極めて庶民的な一皿を出す。
美食の象徴であるえりなにとって、それはあまりにも場違いな料理だった。
しかし、一口食べた瞬間——その身体は思わず反応してしまう。
理屈ではなく“美味しい”と感じてしまう自分に、えりなは動揺した。
それでも彼女は、その感情を認められなかった。
「不味いわよ!」と大声で言い放ち、創真を不合格にしてしまう。
この瞬間こそが、幸平創真と薙切えりなの長く続く物語の幕開けだった。
最初の出会いは最悪…
えりなは庶民的な創真を“下品な料理人”と見なし、創真はそんな彼女の高慢な態度に「苦手だ」とヘラヘラしていた。
しかしこの衝突があったからこそ、2人は互いの存在を強く意識し、やがて“料理”という共通の言語で心を通わせていくことになる。
幸平創真と薙切えりなのその後 – 極星寮で近づく二人
えりなの父・薙切薊の登場。
遠月十傑に裏で手を回し、総帥の地位を乗っ取ってしまう。
薙切薊は恐怖と洗脳で娘・えりなを支配しようとしていたが、その身勝手な教育方針とやり方に”薙切アリス”が家から彼女を連れ出す。そして無計画にも逃げ込んだ先・極星寮の皆と『反逆者』として初めて父親に立ち向かうことを決めたえりなは、長らく犬猿の仲にあった創真と同じ屋根の下で生活をし、同じ目的を持つことによって、その距離も少しずつ近づいていく。
えりなが幼い頃から受けてきた『食』に対する教育。それは絶対であり、今まで出会ってきた料理人もそれに歯向かったものはなく、むしろ崇められてきたことで信じきっていた。
しかしそれを平気でぶち壊し、失敗しながらも高め合っていく極星寮の皆の姿に、えりなは料理とは何か…という疑問を初めて抱き、困惑した。
その筆頭にいたのが、幸平創真。
えりなは創真に、この思いを打ち明ける。すると——
(幸平創真)
「正解ひとつしか知らないやつは、もっと凄いものには辿り着けない気がする。何より行きつく先がわかってたら楽しくないだろ」
と、創真は自分の手料理を振る舞って言った。
えりなはその姿に、唯一尊敬し憧れていた料理人”才波城一郎”を重ねる。
この場面は、物語の中でも特に胸を打たれドキドキする瞬間です٩( ᐛ )و
これまで“完璧”しか許されなかったえりなが、初めて“不完全な人間の強さ”に触れる。創真の言葉には、料理だけでなく生き方そのものを貫く信念があり、彼のまっすぐな料理は、えりなにとって救いであり、挑戦にもなりました。
極星寮という不器用で温かな居場所の中で、えりなは少しずつ変わっていく。正しさよりも楽しさを、恐怖よりも自由を、そして“料理を作る喜び”を知っていく。
彼女の心に芽生えたその変化と覚悟こそが、後に彼女自身の料理を形作るものとなり、2人の距離も縮めていくことになります!!
幸平創真と薙切えりなのその後 – ライバル出現!?
“打倒!薊政権”を乗り越えた2人は、次第にお互いを認め合う関係へと変わっていった。
いつの間にか、2人きりで会話をしても「そんなにイヤではない」と感じるほどに——。
かつては衝突ばかりだった2人が、料理を通して同じ方向を見つめるようになる姿には、見ているこちらまで温かい気持ちにさせられます。
極星寮という自由で騒がしい場所の中で、彼らの絆は確かに育っていきました。
しかし、そんな穏やかな時間を切り裂くように現れたのが、『才波朝陽』。
創真の父、才波城一郎を料理勝負で打ち負かしたほどの天才だった。
その朝陽が、薙切えりなを「俺にふさわしい女」として強引に娶ろうとする。
もちろん、えりなは毅然と拒むが、創真の胸にも燃えるような感情が芽生えていた。
「薙切(神の舌)はオレのもんだ!」
普段は軽口ばかり叩くあの創真が・・・
その言葉に込められていたのは、料理人としてだけではないでしょう…
長い時間を共に過ごすうちに生まれた、“相棒”として以上の思いが見えた、観ている側も思わずドキッとしてしまう、名シーンですね。
そして、二人きりになった時——
創真は何気なく、しかし真っ直ぐな声で・・・
「お前、笑ってた方が美人(べっぴん)だな。」
この台詞には、創真らしい素朴さと不器用な優しさが詰まっていますね。
料理対決の熱さとは違う“人間らしい温もり”が感じられる場面であり、二人の関係が新たな一歩を踏み出したように思えます。
幸平創真と薙切えりなのその後 – 二人の“夢”と“愛のカタチ”
創真は、世界の頂点を決める舞台・BLUEで才波朝陽を見事に打ち負かし、えりなとの強引な結婚を阻止した。
そして戦いの中で、彼女の“神の舌”が誰よりも自由に輝く瞬間を目の当たりにする。
創真にとって、えりなはただ守るべき存在ではなく、自分を刺激し、前へ進ませてくれる“最高の料理人”だったのだ。
しかしBLUEが終わると、創真はえりなに何も告げず、勝手に海外へと武者修行に旅立ってしまう。
残されたえりなは怒りつつも、彼がどこかで“また新しい料理”と向き合っていることを信じていた。
そして半年後。
食事処「ゆきひら」に帰ってきた創真。
カウンター越しに彼を迎えるえりなは、口では文句を言いながらも、懐かしさと安堵、そしてほんの少しの照れが混ざった表情をしていた。
創真にとっての“愛”は、料理を通して誰かを笑顔にすること。
えりなにとっての“夢”は、彼と共に“未知の美味しさ”を追いかけること。
それは恋愛という言葉だけでは語りきれない、互いの生き方そのものだった。
このシーンは、恋愛的な甘さよりも“信頼と尊敬”がにじむ関係性が本当に美しいです!
どちらかが主導するのではなく、互いに高め合いながら進んでいく——それが、幸平創真と薙切えりなの“愛のカタチ”なんだと思います。
料理という一皿に想いを込め、言葉よりも料理で語り合う2人。
それは、まるで“食”を通じて生きる者同士の誓いのようで、見ているこちらまで温かい気持ちに包まれます。
——きっと彼らの物語は、これからもキッチンの中で、熱く続いていくでしょう。


コメント